4月21日から4月22日にかけて、とある出展団体に於いてフロート参加枠を当該団体主催のイベントのチケットの販売と同時に募集することで、実質的な販売募集を行うといった事案が発生いたしました。
本事案についての経緯および弊団体の見解、対応につきまして以下に記載させていただきます。
■経緯■
当該団体について、下記3つの企画が進められていた。
・当該団体主催のイベントに過去に参加した人で一緒にフロートを歩く
・パレード後に当該団体主催のパーティーを開催する
・当該団体オリジナルTシャツを製作販売
上記3点について告知を一緒にしようという考えで、3種についてセットで申し込めるプランを構築した。
内訳として、フロート参加については無料という認識だったが、パーティーおよびオリジナルTシャツについて費用が発生するものであったために実質的にセット販売という形でフロート参加枠を金銭で販売する形にになってしまった。
■弊団体の見解■
弊団体が開催するパレードは「パレードの趣旨に賛同し、参加したいと考える人であればだれでも参加できる」ものであります。決して、何かを支払った対価にパレードに参加するということはあってはならないと考えています。
パレードの安全性の確保および警察からの要請により参加人数に限度があることから、パレード参加にあたって受付を必須としておりますが、受付については最大限公平性を担保するために原則「先着順」という形をとらせていただいています。
一方で、労力を割いてフロート出展をいただいた出展団体への感謝の気持ちとして、「出展団体に所属する人ならびに出展団体関係者」については最大人数に制限を設け、必ず当日受付を行う参加者を一定数受け入れていただくことを条件に「グループ参加枠」として許容しております。当然、「グループ参加枠」についても基本的な考え方は上記で述べた考え方に依って立つべきであると考えます。
従いまして、フロート参加枠を金銭で販売する行為(またはそう受け取られる行為)は弊団体として到底許容できるものではありません。
■対応■
当該団体にはすでにチケット販売の差し止め依頼を出し、承諾いただいております。併せて弊団体の趣旨の説明を実施し、今回の件について厳重注意を行いました。加えて、関係者に対しパレード参加の趣旨および本事案についてのPRを実施いたします。
■最後に■
弊団体の考え方につきまして、フロート説明会の実施やメールベースでのコミュニケーションを通じて最大限周知徹底を努めてまいりましたが、このような事案が発生してしまったことは誠に遺憾に感じております。
本事案の発生により、他のフロート出展者の皆様ならびに 東京レインボープライドに関心をお寄せいただいている多くの皆様にご心配とご迷惑をおかけいたしました。この点につきまして、深くお詫び申し上げます。
今後、このようなことが起こらないよう、出展団体の皆様、および関係者各位とのコミュニケーションをより丁寧にとってまいりたいと思います。
パレードの参加はパレードの趣旨に賛同されるかたが誰でも参加できるものです。これまでもそうでしたし、今後もそうであるべきだと強く考えております。今後もより開かれたパレードの継続開催にむけて、一歩ずつ地道に歩みを続けて参りたいと考えております。
パレードまで残り2週間となっておりますが、引き続き開催に向けてご支援いただけますと幸甚に存じます。
以上、よろしくお願い申しあげます。
東京レインボープライド2016運営委員会