Sponsor

今年の東京レインボープライド(以下TRP)トップスポンサーは(株)チェリオジャパン。
皆さんご存知の通り、日本生まれの清涼飲料水の製造販売メーカーです。
なんと今年で創業50年。代表製品のライフガードは来年で販売30周年。
そんなアニバーサリーな(株)チェリオジャパンが、どういった経緯でご協賛に至ったのか、
どんな企業カルチャーがあるのか、などについて、専務取締役の菅さんにTRPの若手メンバーがお話を伺ってきました。

 

 

TRP若手
改めまして、この度はTRPのトップスポンサーとしてご協賛頂きありがとうございます。
まだまだ日本ではドメスティックな企業が多い中、
なぜご協賛に至ったのか教えて頂けますでしょうか。

 

 

菅さん
協賛の営業を受けた時に、『お日様のあたる場所で、「皆で前向きに生きよう」というメッセージを発信する』イベントという風に聞き、面白いなと感じたのがきっかけでした。
弊社の考え方として、「自分らしく生きる」ということを大事にしており、会社の目標と自分たちの幸せに整合性をつけ、共に成長していくことを目指しています。
ライフガードを支持してくれている層としてはやはり若い人が多く
更に、これからの若い人は「自分らしく生きることをとても大事にする」世代であると思うので、そういった人たちの自己表現の場所になっているレインボープライドと、ライフガードを通じて弊社が伝えたい想いに親和性があると考え協賛に至りました。
また、LGBTマーケットは約5%あると言われており、飲料業界の市場が5兆円ある中、我々の会社はシェア0.5%未満であるので、とても大きなマーケットであると捉えています。

 

 

TRP若手
昨年もご協賛頂きましたが、そのときの気付きや変化がありましたら教えてください。

 

 

菅さん
昨年はイベント会場にてライフガードのサンプリングを東京チーム皆で行わせて頂きました。
LGBTとの接点がなかった人たちもいたと思うんですが、「普通なんだ」と感じてもらうことができ、彼らにとってもとても良かったんじゃないかと思います。
公式webページ内でスポンサーになったことを発信したり、リクルート会場で、TRPでのサンプリングの映像を流したりと、活動内容を発信しています。
我々の会社にも絶対LGBTの人がいるはずです。
日本の飲料製造業は昔ながらの職人業な部分があり、我々の会社も非常に男臭い文化があるため、なかなか社内でカミングアウトしている人がいない現状がありますが、そのような人たちにとってホッとするようなことであればうれしいです。

 

 

TRP若手
御社のホームページを拝見していますと、人材の「多様性」を重要視していると感じました。
「多様性」にかける想いを教えてください。

 

 

菅さん
実は、「多様性」は「失敗」というところに強く紐付けをしています。
失敗をして、立ち直って、なんとか努力をしている人たちというのは
自分の歩むストーリーや働く意味などについて、自分なりに何か仮説を持って人生に取り組んでいる場合が非常に多いです。
採用の際も、自分の情熱が本当にこの会社とフィットするのかということを判断しにきてくれます。そうすると、飛び抜けたユニークな人材が多く集まってきます。
例えば、昨年の新卒は、下が20歳で、上が33歳です。新卒というところで年齢を気にしていません。年の差も含めた上で、皆で一緒に協力して学びを作ることをしています。

 

 

TRP若手
LGBTとしての自分の生き方も受け入れられているんだと思うと、うれしいです。
最後に、今後の御社の展開とこれからの日本社会のあるべき姿についてお考えを教えてください。

 

 

菅さん
ーこれからのチェリオジャパンについて
プロダクトを作って売るということが、我々の基本的な商売である中
お客様に見えるものは、ほとんどがプロダクトそのものです。
そこにはやはり作り手の表情がどこかしら出てくるものだと思うんです。
内臓が悪い人は顔に出てくるじゃないですか。
内臓、骨格がしっかりしている人はいきいきと生きられるという考え方がありますよね。
会社でも人間が生き生きと働いていたら、楽しいプロダクトが生まれてくると思うんです。
多様な価値観が共有されていれば、色んな面白いプロダクトが生まれてくると思うんです。
お客様の中に絶対LGBTの人がいるのであれば、そういう人も含めて
我々が会社内で文化を創っていくべきだと思っています。
これからも会社の内部の変革を進め、社員一人一人が自分らしく生きられる風土をつくり
チェリオにしか提供できない価値を、今後も社会に対して提供していきたいと考えています。

ーこれからの日本社会について
今、東京レインボープライドをはじめとするアクティビティを通じて、日本の中でLGBTの可視化が進んできていると思います。
世の中としても、もっとLGBTマーケットの重要性を認識していくべきだと思います。
営利目的でもいいと思うので、どんどん企業が参入しビジネスが広がっていけば
給料が増える→奥さんや旦那さんに褒められる→ハッピー、といった良い循環が生まれ
社会の一員としてLGBTが受けられていくようになると思います。

 

 

インタビューを終えて
チェリオ様のその他の取組みとして、今年4月より滋賀県で新工場が立ち上がったそうです。
作業導線が、男女の体力に関係なく働けるようにデザインされているとのことで
「人」を大事にする会社であることをひしひしと感じました。
菅さん自身、学生時代はLGBTの友人が周りに多くいたそうで、とてもLGBTフレンドリーな方でした。個人的には、「LGBT関連など、やりたいことで一人前に食べていけるようになること」を応援してくれた時に、キュンとなりました。頑張ります!
ライフガードごちそうさまでした!!

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